※今回の計算方法はあくまで概算になります。実際の金額に関しては税理士へ相談またはe-taxにて確定申告書へ入力することで確認するようにして下さい。

ICLって医療費控除の対象になるって聞いたけど実際にいくら控除になるの??



具体的にいくら税金が安くなるのかを知りたい



実際にICL手術を受け、医療費控除の申請をした私が計算方法を解説します!
私は会社員なので確定申告にも慣れていません。そんな私でも出来たので、簡単ですし躓くポイントも共感できると思います。



そもそも医療費控除って何??
こんな状態からでも、具体的に税金がいくら安くなるのか計算できるようになります。
医療費控除を活用することで、実質的にICL手術の値引きと考えることもできます。
私は約10万円安くなりました。使わない手はないですね。



ICL手術を価格で悩んでいる方も必見です!
医療費控除とは
国税庁HPより
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/iryouhikoujo.htm



「生計を一にする…」??
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki2017/a/03/order3/yogo/3-3_y03.htm 国税庁HPより
家計を同じにしている家族だと対象になるということですね。
また離れて暮らしていても定期的に仕送りをしている場合には対象になります。
つまり学生や主婦の方も医療費控除を使える可能性があります。「自分は稼いでいないから関係ないや」と知らないうちに損をしないようにしてください。



自分が対象か不安な場合には管轄の税務署へ問い合わせてみてください。
基本的に年間で支払った金額が10万円を超える場合には「医療費控除」を受けることができます。ICL手術の相場は50万円程度。つまりICL手術を受ける方は必ず対象になります。



やらないと損をしちゃいますね…
控除額・減額する税金額の計算方法
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/iryouhikoujo.htm 国税庁HPより
年間の医療費はICL以外にもかかっていると思いますが、今回はICLの費用のみに絞って計算していきます。
計算式に当てはめると
(ICL費用)ー 10万円 = 医療費控除額
ここで注意!!
ICLの費用は手術費用のみだと思っていませんか?
対象になる費用は以下のものがあります。忘れずに計算しましょう。
- 手術費用
- 交通費(定期健診分も含む)
- 手術前後での入院費



忘れがちな「交通費」…
国税庁のHPに集計フォームがあったので活用してください。
控除額に税率を掛けることで「減額する税金額」を計算できます。
減額する税金は、住民税と所得税の2種類です。
住民税率が10%、所得税率が20%の方の場合には、
(控除額)×(10%+20%)=減額する税金額
住民税に関しては一律10%ですが、所得税に関しては収入によって異なります。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm 国税庁HPより
課税される所得金額に関しては、源泉徴収票より「所得控除後の金額」「所得控除額の合計金額」を確認し、下記の式に当てはめると計算できます。
(所得控除後の金額)-{(所得控除額の合計金額)+(医療費控除額)}=(課税される所得金額)
計算の実例


今回はICL「以外」の医療費はないものとして考えます。
私の場合は日帰り手術だったので、手術前後の入院費もかかっていません
支払った医療費の総額は
- 手術費用:525,000円
- レンズ発注代:30,000円
- 保護メガネ代:3,300円
- 交通費:8,000円
566,300円でした。
交通費に関しては1回1,000円で術前検査から1年検診までの通院回数8回として計算しています。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/iryouhikoujo.htm 国税庁HPより
上記の式に当てはめると、466,300円が医療費控除額になりました。



次に減額される税金額を計算します。


上記の源泉徴収票と計算した医療費控除額から式に当てはめると
- 所得控除後の金額:4,299,200円
- 所得控除額の合計金額:1,419,184円
- 医療費控除額:466,300円
(所得控除後の金額)-{(所得控除額の合計金額)+(医療費控除額)}=(課税される所得金額)
2,413,716円。下記の表を見ると所得税率は10%であるとわかりました。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm 国税庁HPより
よって、
(減額される税金額)=(医療費控除額:466,300円)×(住民税率:10% + 所得税率:10%)
93,260円。



約10万円…めちゃくちゃ大きいですね。
まとめ
- 医療費控除とは {(今年支払った医療費)- 10万円} を所得金額から差し引く制度
- 減額される税額は{(住民税率:10%) + (所得税率:所得により異なる)}を医療費控除額に掛ける
- ICL手術の相場は50万円以上のため、40万円以上の控除を受けることができる
- 所得税率が10%の場合、減額される税額は約10万円
医療費控除を知らずにICL手術を受けると約10万円損をすることが分かりました。50万円のICL手術を10万円引きで受けることができると考えることもできますね。
ICLにはもちろんリスクがあるので、値段で決めるのはおすすめできません。しかし、知らないと損をしてしまうこともあるので、受けると決めたらしっかりと使える制度を使っていきましょう。
具体的な金額を知ろう!
ご自身の具体的な控除額を知るためには手術費用を把握する必要があります。ICL手術費用は30~80万円と幅があるため病院を決めて適応検査を受けないことには金額が分かりません。
病院の選び方は以下の記事を参考にしてください。

