アンぴー「ICLに興味はあるけど、そもそも自分は受けられるの?」



「強度近視すぎて、どの手術も無理だと思っていた…」



「レーシックはダメって言われたけど、ICLなら?」
ICLを検討するとき、最初の関門になるのが「適応(自分が対象かどうか)」です。費用やクリニックを調べる前に、まずは「自分は受けられる目なのか」を知っておくと、その後の検討がぐっとスムーズになります。
この記事では、ICLの適応条件をセルフチェックリストでわかりやすく整理し、「受けられない人(適応外・禁忌)」のケースまで、できるだけ丁寧に解説します。
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としたもので、特定の治療や医療機関を推奨するものではありません。最終的な適応の判断は、必ず眼科医による適応検査で行われます。数値や基準には個人差・施設差があるため、目安としてお読みください。
まず結論|ICLの適応条件は「年齢・度数・目の状態」の3つで決まる
ICLが受けられるかどうかは、ざっくり次の3つの軸で判断されます。
| 判断の軸 | 一般的な目安 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| ① 年齢 | 21歳〜45歳が中心 | 度数が安定している世代か |
| ② 度数(近視・乱視) | 近視 約-3D〜-18D、乱視も対応 | 強度近視ほどICL向き |
| ③ 目の状態 | 角膜内皮細胞・前房深度・眼の病気の有無 | レンズを安全に置ける目か |



「強度近視はムリ」と思われがちですが、むしろ強度近視こそICLの得意分野です。



レーシックが角膜を削る手術なのに対して、ICLは角膜を削らずにレンズを入れるから、強い近視や角膜が薄い人にも対応しやすいんだね。
ICLとレーシックの違いそのものを詳しく知りたい方は、ICLとレーシックの違いを徹底比較もあわせてどうぞ。
【セルフチェック】あなたはICLを受けられる?
まずは気軽にチェックしてみましょう。当てはまる項目が多いほど適応の可能性が高い目安です。
✅ 受けられる可能性が高い人
- 21歳〜45歳くらいである
- ここ1年ほど、メガネ・コンタクトの度数が大きく変わっていない
- 中等度〜強度の近視(コンタクトの度数が強め)である
- レーシックを「角膜が薄い」「近視が強すぎる」と断られたことがある
- ドライアイがあってコンタクトがつらい
- 妊娠・授乳中ではない
- 緑内障・ぶどう膜炎などの目の病気を指摘されたことがない
⚠ 慎重な判断・適応外の可能性がある人
- 妊娠中・授乳中である
- 緑内障、または「隅角が狭い」と言われたことがある
- 進行している円錐角膜がある
- ぶどう膜炎など、目の中の炎症をくり返している
- 角膜内皮細胞が少ないと言われたことがある
- コントロールできていない糖尿病・自己免疫疾患がある
- 近視の進行が止まっていない(度数が毎年変わる)



セルフチェックはあくまで“当たりをつける”ためのもの。最終判断は適応検査だよ。
⚠の項目に当てはまっても、「絶対にダメ」とは限りません。状態が落ち着けば受けられるケースもあるので、自己判断で諦めないことが大切です。
条件①|年齢|21歳〜45歳が目安
ICLの適応年齢は、一般的に21歳以上45歳未満が目安とされています。これは「目の屈折(度数)が安定している世代」だからです。
なぜ若すぎると受けられない?
10代〜20歳前後はまだ近視が進行している途中のことが多く、せっかくレンズを入れても度数が合わなくなってしまう可能性があります。そのため、度数が落ち着く21歳前後からが目安とされています。
45歳以上はもう無理?
45歳という数字は「絶対的な上限」ではありません。目の状態が良ければ、それ以上の年齢でも受けられるケースはあります。
ただし、40代後半以降は老眼(手元の見えにくさ)が出てくる年代です。近視を完全に矯正すると、今度は近くが見えづらくなることがあるため、「老眼を見越した度数設計」が重要になります。このあたりは少し奥が深いので、ICLと老眼|30代・40代が知っておきたい将来の見え方で詳しく解説しています。



「若いうちのほうが向いている」のは、適応になりやすいだけでなく、裸眼生活を長く楽しめるからでもあるね。
条件②|度数(近視・乱視)|強度近視こそICLの得意分野
近視の対応範囲
ICLは、軽度から強度近視まで幅広く対応できます。目安としては近視でおよそ-3D〜-18D程度まで矯正できるとされ、これはレーシックよりも広い範囲です。



レーシックは角膜を削る量に限界があるから、強度近視だと削りきれなかったり、削りすぎて目が弱くなったりするんだ。



その点ICLはレンズの度数で合わせるから、強い近視でもしっかり矯正できるんだね。
逆に、ごく軽度の近視(-3D未満)の場合は、適応外と判断されることもあります。手術のメリットがレンズのリスクに見合わないと考えられるためです。



必要ないリスク(手術)は取らないようにしよう!
乱視がある人は「トーリックICL」
乱視がある場合でも、乱視用の「トーリックICL」で矯正が可能です。強い乱視でも対応できるので、「乱視が強いから無理かも」と諦める必要はありません。



私は乱視も強かったけど、トーリックICLで矯正できました。



ただ乱視用レンズは取り寄せに少し時間がかかることがあるよ。
条件③|目の状態|角膜内皮細胞と前房深度がカギ
ここがセルフチェックでは分かりにくい部分で、適応検査で初めて分かる項目です。
角膜内皮細胞(かくまくないひさいぼう)の数
角膜の内側にある細胞で、一度減ると再生しません。ICLは眼内の手術なので、この細胞が少なすぎると手術で減るリスクがあり、適応外になることがあります。目安として1mm²あたり2,000個以上が望ましいとされています。
前房深度(ぜんぼうしんど)
角膜と虹彩(茶目)のあいだの空間の深さです。ここにレンズを置くスペースが十分にあるかを見ます。前房が浅い(目安として2.8mm未満など)と、レンズを置く余裕がなかったり、眼圧が上がるリスクがあるため、適応外になることがあります。
| 検査項目 | 何を見ている? | 適応外になりやすいケース |
|---|---|---|
| 角膜内皮細胞数 | レンズを入れても安全な目か | 細胞数が少ない(2,000個/mm²未満が目安) |
| 前房深度 | レンズを置くスペースがあるか | 前房が浅い |
| 眼圧・隅角 | 緑内障リスク | 隅角が狭い・緑内障がある |
| 度数の安定性 | レンズが合い続けるか | 近視が進行中 |



このあたりは数字を聞いてもピンとこないけど、要は「レンズを安全に置ける目かどうか」を確かめているんだ。



適応検査での検査内容だね。
ICLを受けられない人(適応外・禁忌)|主な7つのケース
セルフチェックの「⚠」を、もう少し詳しく見ていきましょう。次のようなケースでは、ICLが受けられない、または慎重な判断が必要になります。
妊娠中・授乳中の人
ホルモンの影響で度数が変動しやすく、検査や薬剤の面でも避けるべき時期です。授乳が落ち着いてから改めて検討します。
緑内障・隅角が狭い人
レンズを入れることで眼圧や房水の流れに影響が出る可能性があり、慎重な判断が必要です。
進行性の円錐角膜がある人
角膜の形が変わり続けるため、矯正が安定しません。ただし状態によっては選択肢になることもあり、専門医の判断が必要です。
ぶどう膜炎など目の中の炎症をくり返している人
眼内に炎症がある状態での手術はリスクが高くなります。
角膜内皮細胞が少ない人
前述のとおり、手術で細胞が減るリスクがあるため適応外になりやすいです。
コントロール不良の全身疾患がある人
重度の糖尿病や自己免疫疾患などは、傷の治りや感染リスクに影響します。
近視の進行が止まっていない人
度数が安定するまで待つ必要があります。



「禁忌」と聞くと不安になるけど、その多くは“今は”受けられないだけで、状態が落ち着けば適応になることもあるんだ。
「レーシックはダメ」と言われた人こそICLの出番
実は、ICLは「レーシックが受けられない」と言われた人の受け皿になっているケースが多くあります。
| レーシックが難しい理由 | ICLでは? |
|---|---|
| 近視が強すぎる | ◎ 強度近視こそ得意 |
| 角膜が薄い | ◎ 角膜を削らないのでOKなことが多い |
| ドライアイがひどい | ◎ 角膜の神経を傷つけにくくドライアイになりにくい |



「どの手術も無理」と思い込んでいた強度近視の人が、ICLなら適応だった、というのはよくある話だよ。
詳しい比較はICLとレーシックの違いを徹底比較をご覧ください。
最終判断は「適応検査」で決まる
セルフチェックはあくまで“目安”です。最終的な適応は、クリニックでの適応検査(術前検査)で決まります。
適応検査では、視力・度数だけでなく、角膜の厚み・角膜内皮細胞・前房深度・眼圧・瞳孔径など、約10項目を詳しく調べます。多くのクリニックで無料または数千円程度で受けられます。



僕が受けた先進会眼科・品川近視クリニックでは無料だったよ。
⚠ 検査前のコンタクト中止に注意
意外と知られていないのが、適応検査の前は一定期間コンタクトの装用を中止する必要があること。コンタクトが角膜の形に影響しているため、正確に測れないからです。
- ソフトコンタクト:数日〜1週間程度
- ハードコンタクト:2週間〜数週間程度



ここを知らずに当日コンタクトで行ってしまうと、検査がやり直しになることも。事前にクリニックへ確認しよう。
適応検査から手術当日までの実際の流れは、術前検査から1週間検診までの流れに体験ベースでまとめています。
よくある質問(FAQ)
❓ 強度近視でもICLは受けられますか?
→ むしろ強度近視こそICLの得意分野です。レーシックでは矯正しきれない強い近視でも対応できるケースが多くあります。
❓ 乱視が強くても受けられますか?
→ 乱視用のトーリックICLで対応できます。度数によっては取り寄せに時間がかかることがあります。
❓ ドライアイがひどいのですが…
→ ICLは角膜を削らないため、レーシックよりドライアイになりにくいとされています。ドライアイを理由にレーシックを諦めた方の選択肢になります。
❓ 緑内障があると無理ですか?
→ 慎重な判断が必要です。眼圧や隅角の状態によるため、必ず眼科医に相談してください。一律に不可とは限りません。
❓ 何歳まで受けられますか?
→ 45歳が一つの目安ですが、絶対的な上限ではありません。ただし老眼の出る年代では度数設計の工夫が必要になります。詳しくはICLと老眼へ。
❓ 一度「適応外」と言われたら、もう一生受けられない?
→ そうとは限りません。妊娠・授乳・近視の進行など“一時的な理由”であれば、落ち着いてから再検討できます。また、クリニックによって基準が異なることもあるため、セカンドオピニオンも一つの方法です。
まとめ|まずは「自分が対象か」を知ることから
- ICLの適応は 年齢・度数・目の状態 の3つで決まる
- 強度近視・角膜が薄い・ドライアイの人こそICL向き
- 妊娠/授乳・緑内障・進行性円錐角膜などは慎重な判断が必要
- セルフチェックは目安。最終判断は適応検査で
- 「適応外」と言われても、一時的な理由なら諦めない



「自分は受けられるんだろうか」という不安は、適応検査を受ければ一番すっきり解消されます。



多くのクリニックは無料で検査してくれるから、まずは“知る”ところから始めるのがおすすめだよ。
✅ まずは無料の適応検査から
ICLを受けられるかどうかは、検査を受けてみないと分かりません。「自分にもできるんだ」と分かるだけでも、検討は大きく前に進みます。
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迷うのは、真剣に向き合っている証拠です。 あなたの視力の未来が、より明るいものになりますように。
